野菜の現状
・野菜の育ち方
本来、自然の中での植物はどのように育つのでしょうか。
植物は光合成によって太陽からのエネルギーを吸収し、土からの栄養を受け取って育ちます。そして寿命が尽きた後は、土壌動物、きのこやカビ、微生物によって分解され、腐葉土と呼ばれる土になります。この腐葉土は長い時間をかけてさらに分解され、大部分は水や二酸化炭素になって空気中に戻ります。その他の窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの無機物は土の中に溶け出して、再び、植物の栄養となります。自然界ではこのような循環が行われているのです。しかしこの数十年間に急激に広まっている農法では、植物の栄養になるといわれる無機養分にのみ注目して、この循環を無視してしまっているものが多く存在します。ビニールハウスに囲まれ、化学肥料によって育ち、農薬によって虫のいない環境で育つ野菜が多いのが現状です。これらによって自然のバランスが崩れ、栄養不足や薬害による病気など様々な問題が発生してしまったのです。
・新鮮な有機野菜?
新鮮な野菜が良い野菜というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。しかしそもそも、数日程度で悪くなってしまうような野菜は本当に良い野菜とは言えません。
また、有機肥料によって育てられた有機野菜が良い野菜というイメージを持つ方も多いかと思います。確かに化学肥料に比べると有機肥料の方が栄養を含んでいる可能性が高いのですが、それだけでは必ずしも良い野菜とは言えないのが現状です。
少し専門的になりますが、チッソ過多(有機肥料においても同様)でできた野菜は、新鮮であっても食べると苦味を感じることが多く、何より日持ちがしません。化学肥料ではなく有機質肥料であっても、出来あがる野菜の品質には、施肥のバランスがとても重要です。過保護に育てられると強い力が育たないのは、人間も野菜も同じなのです。
本来持つ力が引き出されしっかり育てられた野菜は収穫後も自分の力で生き続け、多少時間がたってしまっても日持ちが良く美味しさも変わらないのです。





